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プロジェクトストーリー02

Project Story
協創による価値創造と
個の成長の背景
プロジェクトストーリー-プロジェクト概要

プロジェクト概要

サステナブルファクトリー推進の発足。組織で大事なことは社員の働き方や存在価値、常に必要であり続けること。そのために絶えることなく現場力をあらゆる角度から向上させることで仕事も社員も持続性ある社内体制を構築する必要がある。
本プロジェクトでは、現場力の進化のための改善と開発、マネジメント体制の土台を構築する。

プロジェクトメンバー

大野 洋史

Ono Hiroshi
五十鈴中央(株)富士サービスセンター 副センター長
プロジェクトストーリー-プロジェクトメンバー

マネジメントとしてスタートした時期

プロジェクトストーリー-マネジメントとしてスタートした時期

プロジェクトの立ち上げ背景を教えて下さい

社員の高齢化や新規採用が難しく、5年10年先を見据えるとあらゆる問題が浮彫になっていきます。社員数減による人財不足、ノウハウ不継承による現場力の低下、イズムが浸透しない不健全な職場環境など、世の中や働き手から必要とされる職場となるためには改善活動が急務でした。

現場の改善で苦労したことは何ですか?

サステナブルファクトリーの推進といっても課題は小さなものから大きなものまで多数あります。その中でも難しいのは、社外の方と進めていくプロジェクトです。例えば、工場の製造ラインの自動化に向け、社内で工数や機材見直し、生産効率の再計算などを実施した上で、生産性を上げていくことを進めたプロジェクトがありました。
しかし実際は、社内の状況だけでなく、社外部品の開発、納品スケジュールによって効率化できない部分もあります。結果、当初思い描いていた時間軸と合わないということは度々起きてくるわけです。

どのように課題を解決していったのでしょうか?

まずは根気強くコミュニケーションをとって、話していくことです。目線を合わせることは大切ですし、この先10年以上のスパンで見ると必ずどこかでやらなくてはいけないことは間違いありません。
だからこそ、今からやることの意味を共通認識してもらうことから始めます。
また一方で今すぐ改善が難しい場合は、そもそものコンセプトを変えたり、ステップを増やして段階的に改善していくという方法も採用しました。
例えば、現場の工程を全て自動化するのではなく、一番労働負荷がかかっている所から優先的に改善していくプランに変更しました。そうすると、タスクが細分化され、よりスピーディーに改善が進むため、この進路変更は「まずはやってみる精神」のおかげだと思っています。

社内体制の構築過程

プロジェクトストーリー-社内体制の構築過程

社外コミュニケーションの他に課題に感じたことはありますか?

五十鈴は「全員参画」を徹底していますので、若手社員がプロジェクトを引っ張っていくこともあります。プロジェクトを進めるには現場経験だけでなく、思考力が必要になるため、初めての社員はどうしても足踏みしてしまうことがあります。

プロジェクトはその後どのように進みましたか?

解決策はシンプルですが「ベテランと若手のチーム体制で進める」ということを採用しました。
ベテラン社員が培ってきたノウハウをベースに改善をしていきますが、一方で若手社員にしかないアイデアも合わせて検討していきます。
この取り組み自体は3つの良い点があると思っています。まず1つ目は、様々な視点での意見が集められるという点。2つ目は着実にプロジェクトが遂行されていく点。3つ目はベテランのやり方を学べるので、若手社員が次回のプロジェクトに活かせるという点です。

本プロジェクトの現状までの総評と今後の取り組みについて

多くの人が関わることなので、どうすれば社員を巻き込めるかというのは日々苦労していました。また集めるだけでなく、参画しているという意識を高め、それぞれの強みが活かせる環境にしていくことも課題でした。
しかし今では、参画社員は大幅に増加しましたし、取り組みまでのスピード感も非常に早くなりました。また全体感として気になったことはその日のうちに報告する風土や体制もできてきており、いい流れがきていると思っています。
また、これまでのプロジェクトを実行してきたノウハウが蓄積されていってるので、これからはさらに有効的なかつ効率的な改善が進む体制も強化していきたいと思っています。